静岡県立浜松特別支援学校の安心・安全な場所への移転を求める要請署名
静岡県立浜松特別支援学校は、浜松市南部地域を学区とする、知的障害を主とする児童生徒の通う学校で、現在小学部から高等部まで約300名が在籍、教職員は約200名が勤務しています。
浜松市中央区江之島町にあり、遠州灘海岸から900m、海抜3.8mの場所に立地し、馬込川も近いので、南海トラフ巨大地震などの発生時には軟弱な地盤の沈下・液状化、津波被害が予想されます。また大雨時の天竜川の氾濫浸水区域でもあり、全国的にも危険な特別支援学校のひとつと言われています。
静岡県教育委員会によると、2011年の東日本大震災の後にはPTAからも要望があり移転を検討し、広さ、通学の便、水害など危険のない場所という条件で探しましたが、適切な校地が見つからないという理由で県は移転を断念。1977年建設なので耐震補強はしているが老朽化が進み建て替えが必要。結論としてこの場所に建て替えを決定したと説明します。
しかし、一般廃棄物の最終処分場だった土地なので土壌調査として運動場の3か所を掘削調査したところ、地下1.5mの廃棄物層において安全基準値以上のヒ素・フッ素が測定されました。そのため精密な土壌調査を実施することになり、新校舎の使用は当初の予定を2年間延期し、令和13年4月となる予定です。
この区域は浜松市の南海トラフ巨大地震津波浸水想定区域であり、浜松市の都市機能誘導区域からも除外され、教育関係や障害者の通園施設等は建てられないことになっています。また、「静岡県特別支援学校施設整備規準」にも、校地の選定基準の第一に「地震・津波・土砂災害等の様々な災害に対して、できるだけ安全な場所であり、建物、屋外運動施設等を安全に設置できる地形、地質及び地盤であること」をあげています。
学校の大規模化を解消して小規模校として分散することも視野に入れ、安心・安全な場所への移転を求め、以下のことを要請します。
【要請事項】
静岡県立浜松特別支援学校は、現在の危険な校地での建て替えではなく、
安心・安全な場所へ移転すること